近年では『壁画』や『看板』といえば、大型プリンターの「印刷」による『壁画』が街中にひしめくようになりました。
手描きの『壁画』や『看板』は、希少な存在となっています。
それでは、なぜ「手描き」の『壁画』(エアブラシアート)なのか?
それは、「手描き」と「印刷」との役割の違いがあるからです。
「印刷」の得意な領域とは?
デジタルデータのため、その都度編集して出力が出来る。
様々なメディアに出力が可能で、多面的な展開が可能。
データがあれば、高度な技術を必要とせず正確で再現性が高い。
このように「印刷」には、
「簡単」「便利」「早い」「安い」というイメージがあるのではないでしょうか?
「印刷」は万能では無い!
一見万能だと思われる「印刷」ですが、実は弱点もあります。
シートに出力するという特性から、凹凸のある壁や曲面には貼れない。
フィルムやシートが接着しない素材には施工できない。
水中や高温多湿の場所では、水の浸透による剥離の恐れがあるため施工できない。
壁の材質をシートで隠してしまうため、壁の質感を活かせない。
事前出力のため、現場でのアドリブや調整はできない。
印刷という特性上、絵のタッチや風合いなどの味が表現できない。
複製品のため同じものを再生できる反面、作品性はなく安っぽさは否めない。
このような弱点を補うように、
「手描き」の『壁画』(エアブラシアート)が得意な領域が見えてきます。
表面が凹凸や曲面でも、直接塗料で描ける。
フィルムやシートが接着しない素材でも、塗料なら施工出来る。
水中や高温多湿の場所でも、塗料なら対応出来る。
フィルムなどの中間材を使用しないので、壁の独特な質感をそのまま活かせる。
現場でのアドリブや調整が出来る。
エアブラシアートならではの手描き感に特徴的なタッチで描ける。
現場に合わせて制作する1点もの。
もともと「手描き」と「印刷」は競合するものではなく、「手描き」しかなかった時代から「手描き」である必要がないものを「印刷」が補ってくれたんだと考えます。
そもそも本来の得意領域が異なり、補い合う関係ということです。
※写真左(Before)より、写真右は後日追加でユニコーンを描き足した作品になります。
現場でのアドリブ調整が出来るのも、手描きならではです。
※写真は壁渡りというアトラクションで、歩くスペースとなる木の板が設置済みの状態で描いています。複雑な障害物がある壁面では、「印刷」だとジャストフィットが難しく、羽根の高さや位置なども調整もアドリブや調整が場合があります。
最後にまとめになりますが、
絵の存在感や特別性が求められる1点ものでは、プロ性の高い「手描き」をおすすめします。
同じビジュアルを正確に大量に複製する必要のあるものでは、早くて正確で安価な「印刷」をおすすめします。
それぞれの特性を知り、目的や用途から最適な手法を検討して欲しいと思います。
安さや簡便さだけで決めるのではなく、
目的に合っているかどうかが大切な判断基準になるのではないでしょうか?
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バエスポアーティストUPROCK
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